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9.62016
異所性蒙古斑のレーザー治療はお早めに!
毎週火曜日は予約制の処置日です。今日は手術5件、保険適応のQスイッチレーザー治療4件、レーザートーニング4件と、同じ施術内容の方が多くいらっしゃった1日でした。皆様、ご来院頂きありがとうございました!
本日の治療実績です。
・手術:(複数人)ホクロ、血管線維腫、エクリン汗孔腫など
・太田母斑:(複数人)レーザー治療
・異所性蒙古斑:(複数人)レーザー治療
・ベッカー毋斑:レーザー治療
・老人性色素斑(シミ):レーザー治療(顔面)
・レーザートーニング:(複数人)顔面、頚部、胸背部、上肢など
・CP-EP(ケミカルピーリング+エレクトロポレーション):(複数人)
・リフトアップレーザー
・ペレヴェ
・サーマクールCPT
・無料オプション(ヒアルロン酸注入+ペレヴェ)
今日は「異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)のレーザー治療」について解説します。
(出典 皮膚病アトラス第5版 p233 西山茂夫著 文光堂)
生まれつきおしりにある青アザを「蒙古斑」と呼びます。おしり以外の部位にある蒙古斑は「異所性蒙古斑」と呼ばれます。
当院所有の「Q-スイッチ・アレキサンドライトレーザー」は異所性蒙古斑を「保険治療」できます。そのため、当院では異所性蒙古斑の方は、全員健康保険を適応させてレーザー治療しています。
健康保険を適応させたレーザー治療は、治療間隔に制限があるため、1年間に治療できる回数は3〜4回となります。
この「治療間隔の制限」と「お子様の成長」との関係から、異所性蒙古斑のレーザー治療はなるべく早い時期からスタートさせたいのです。
これに関する一般的な解説は、【症状・お悩みから探す】異所性蒙古斑をご覧下さい。
今日はもう少し複雑なケースについて解説したいと思います。
異所性蒙古斑は時として、非常に広い範囲にまたがっていることがあります。例えば、「背中全面、腹部に数カ所、両上肢・両下肢に数カ所ずつ」といったケースです。このようなケースでは、1日で全範囲をレーザー治療することができません。外用麻酔薬の使用量にも上限がありますし、患者様が感じる痛みも面積に比例して大きくなるからです。
広範囲の異所性蒙古斑を、仮に2分割して治療を進めた場合、「通常の2倍の治療回数」がかかります。3分割すれば、3倍です。【症状・お悩みから探す】異所性蒙古斑で解説しているように、異所性蒙古斑では同じ場所に3〜5回程度レーザー光線を当てなければなりません。しかも3歳未満の間にです。
このように考えると、「時間が足りなくなるかもしれない」と思いませんか? 私が「異所性蒙古斑のレーザー治療はなるべく早い時期からスタートさせたい」と考えているのは、このような理由も含まれています。
「ならば、生後何ヶ月からレーザー治療を開始できるのか?」というご質問もあるかと思いますが、これに関しては個々に判断していくことになります。特に、うつ伏せ寝でないと照射できない部位などは、お子様の首のすわり具合との兼ね合いを考慮する必要があります。
異所性蒙古斑のレーザー治療を検討されている場合は、なるべく早めにまず一度ご来院下さい。診察の上、レーザー治療の説明や治療スケジュールについて、お話し合いをさせて頂ければと考えています。
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