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マダニ刺症② 今度は動画だ! 珍しく生きたマダニが持参される



過去記事「マダニ刺症① 四街道でもマダニに刺されます!」でもご紹介しましたが、今年はなぜか多かったですね。今日の記事もマダニ関連です!

この患者様は「下着をはずしたら、ポロッと落ちた」とのことで、マダニを持参されました。しかも「生きたまま」です! 珍しいので動画を撮りました。

マダニのサイズから考えると「吸血し終わったので皮膚から離れた」ものと考えられるため、患者様が自覚される数日前から吸血され始めていた可能性が高いと思われます。

診察したところ、脇腹に刺し口があり、その周囲には発赤が認められました。

治療についてはいつもの通りです。マダニは各種病原体を媒介し様々な感染症を引き起こすため、しっかりと対処しておく必要があります。

マダニ刺症201608-2

局所麻酔をして、上の写真のような「生検トレパン(画像は製造販売元のカイインダストリー(株)WEBサイトより拝借しました。)」で病変部分の皮膚をくり抜いて、2〜3針縫います。

術後は病原細菌に効く抗生剤を内服しつつ経過観察を行い、感染症の兆候が無ければ終了となります。

マダニ刺症のピークは6〜10月です。これからは刺される機会は少なくなる時期ではありますが、冬だからといってマダニがいなくなる訳ではありません。

NIID 国立感染症研究所からはマダニ刺症予防のためのパンフレット「マダニ対策、今できること」が公表されています。関心のある方は、ぜひご覧ください。



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