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11.12016
黄連解毒湯・白虎加人参湯 院内勉強会
今日は昼休みの時間を利用して、(株)ツムラさんによる漢方薬の院内勉強会を開催しました。
今日のお題は「黄連解毒湯」と「白虎加人参湯」です。両者とも既に当院にて使用している薬剤です。
両者とも「清熱作用(熱を冷ます)」があり、清熱剤として黄連解毒湯には「オウゴン、オウレン、サンシン、オウバク」が、白虎加人参湯には「セッコウ、コウベイ、チモ」という生薬が含まれています。
このように両者は「抗炎症作用(皮膚の赤み、かゆみを取り除く)」が強く、様々な炎症を伴う皮膚病に適していますが、使い分けるとしたら以下のようなポイントがあるとのことです。
■黄連解毒湯
・比較的体力がある人
・上半身の血流が滞っているような人(のぼせ気味、赤ら顔、イライラ、鼻血など)
・皮膚科的な適応:アトピー性皮膚炎、湿疹、皮膚そう痒症、掌蹠膿疱症など
■白虎加人参湯
・皮膚の乾燥が強い方
・口やのどが乾きやすい方
・皮膚科的な適応:顔面の症状が強いアトピー性皮膚炎、酒さ、酒さ様皮膚炎、外陰部そう痒症、シェーグレン症候群など
当院ではこれからも西洋医学と漢方医学の良い部分を引き出しつつ、皮膚病の診療に取り組んでいきたいと思います。
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