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Soprano ice PLATINUMのデモを受けました



本日の外来終了後、Alma Laser社の最新レーザー脱毛治療機である「Soprano ice PLATINUM(ソプラノアイス プラチナム)」のデモを受けました。

ソプラノアイスプラチナム−1

私自身、医療レーザー脱毛治療には並々ならぬ情熱を注いで取り組んできましたので、「蓄熱式脱毛」という新しい概念を基礎としているソプラノシリーズ、さらにその最新版である「ソプラノアイス プラチナム」はとても気になる1台です。

機械のスペックは以下の通りです。

【Light Source】 Diode(continuous wave)

【Fluence/Power】
SHR mode up to 20J/㎠
HR mode up to 60J/㎠ (Trio)
HR mode up to 120J/㎠ (compact Applicator)
HR mode up to 50J/㎠ (Alex)
※Pulse Durationはモード、出力に応じて機械が自動的にセットするため、ユーザー自身による設定は不可とのことでした

【Cooling】 Contact Cooling

【Electrical】 100VAC

【Dimensions】 53cm x 57cm x 120cm

【Weight】 50Kg

【Handpieces】
Trio (755nm、810nm、1064nmがそれぞれ33%ずつ)
DIODE LASER ALEX 755
SPEED 810
COMPACT 810

ソプラノアイスプラチナム−2

写真は「Trio Handpiece」です。レーザー照射野は10 x 20mmと広範囲で、冷却機能に関してはレーザー照射野のみならず周囲の金色の部分も冷却されるため、Contact Coolingとしてはかなり強力です。

ソプラノアイスプラチナム−3

操作はタッチパネル式で、性別、スキンタイプ、治療部位を選択するようになっており、分かりやすいです。

治療の基本は「16KJ/300㎠」です。KJって聞き慣れない単位なので、ドキッとしますね。16KJ=16000Jですから。ただし、1㎠あたりに計算し直すと16000J/300㎠=53.3J/㎠になります。

これまでの脱毛機のセッティングは、機種やレーザー波長によっても異なりますが、10〜50J/㎠で使用しています。ソプラノアイスプラチナムにおけるFluenceが53.3J/㎠ということは、高い治療効果が期待できる数値でもあります。

「16KJ/300㎠」が脱毛に必要なエネルギー量としてメーカーで設定されているので、Fluence(写真では10J/㎠)を上げれば治療時間(写真では80sec)は短くなります。照射時の痛みを抑えるために10→9→8→7J/㎠とFluenceを下げれば、治療時間は長くなるように自動的に計算されて表示される仕組みです。

ソプラノアイスプラチナム−4

「300㎠ってどれくらい?」となるかと思いますが、これについてはメーカーが目安となるツール(写真にある黄色いパネルです)を用意しています。測定してないですが、おそらく15cm x 20cmだと思います。

目安となるツールを皮膚に当てて照射範囲を決め、そこに専用のジェル(常温保存でも冷却機能がすごく高くて驚きました!)を塗ったら、治療開始です。SHR modeでは10Hzでレーザー照射が行われています。火傷を回避するため、Fluence 10J/㎠であれば80秒の間、手を動かし続けることが肝心です。ゆっくりと大きな円を描きながらハンドピースを回していきます。背中に乗せられたジェルに、円の軌道が見えますよね。

背中や胸など平坦な部位は治療しやすいことが予想できましたが、膝・膝下など骨ばった部位はどうやって治療するのか知りたかったので、その部位の治療を私自身も受けてみました。結果としては・・・・・、ただ普通に回すだけでした。冷却効果の高いジェルを塗っているため、骨ばった部分において多少ハンドピースが一瞬浮いても問題ないとのことでした。

こういう施術ができるとなると、かなりの時間短縮が可能になるため、「全身脱毛」という施術メニューも視野に入ってくるかと思いました。

最後に、最も気になっていた「蓄熱式脱毛」という理論についてです。これまで他院のWEBサイトを見ると「蓄熱式脱毛だから、毛周期やメラニン色素の存在に依存しない脱毛が可能です!」といったような記載がみられていたので、「蓄熱式脱毛」に対して懐疑的な見方をしていましたが、本日詳しい営業の方と話し合うことによって、理解、納得することができました。

実は私自身が「蓄熱式脱毛に類似した現象」を経験しています。QスイッチYAGレーザーによるレーザートーニングを自分の左腕に繰り返し行っていたところ、その部分の毛(うぶ毛に近いような細い毛)が脱毛されてしまったのです。もう5年前の話ですが、現在でも左腕は全く生えてきません。

本来、Qスイッチレーザーによるレーザー脱毛は不可能とされてきました。レーザーの照射時間が短すぎるからです。Qスイッチレーザーの単位はnsec(10億分の1秒)、脱毛用レーザー機器の単位はmsec(1000分の1秒)であることからもお分かりいただけるかと思います。

しかし、現実に私の左腕のうぶ毛に近いような細い毛は、QスイッチYAGレーザーによって永久脱毛されてしまいました。これは今考え直してみれば、「蓄熱式脱毛に類似した現象」で説明がつきます。

自分の左腕に行ったレーザートーニングは、通常のセッティングよりも「強目、そして施術時間を長目」に行っていました。その結果、「腕全体の皮膚温が上昇し、熱の伝動効率が高まり、Qスイッチレーザーという極端に照射時間の短いレーザー照射においても、毛隆起にある毛包幹細胞の破壊に至った」という解釈ができます。自分の中でずっと引っかかってたものが1つ解消されました(笑)。

レーザー脱毛機器の買い替えの際には、「Soprano ice PLATINUM(ソプラノアイス プラチナム)」も候補のうちの1つとして検討させていただきたいと思います。

Alma Lasers JAPAN / メディカランド株式会社の皆様、本日は長時間にわたりありがとうございました。



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