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エピデュオゲル 院内勉強会



本日は昼休みの時間を利用して、マルホ株式会社さんによる「エピデュオゲル(Epiduo Gel)院内勉強会」を開催しました。

エピデュオゲル院内勉強会

エピデュオゲルは「尋常性ざ瘡(ニキビ)」の治療薬として新規に承認・発売された薬剤です。

エピデュオゲルは「アダパレン」と「過酸化ベンゾイル(BPO)」という2つの主成分からなる合剤となっています。実はそれぞれの成分は既に国内で使用されており、前者は「ディフェリン」、そして後者は「ベピオ」という製品なので、ご存知の方も多いかと思います。

このような「アダパレン+過酸化ベンゾイル(BPO)」という合剤は、2007年9月に欧州で承認されて以来、世界60カ国以上で使用されている「世界的なニキビの標準薬」です。

「米国皮膚科学会ガイドライン 2016」においても、ニキビの軽症・中等症・重症という全てのステージにおいて「アダパレン+過酸化ベンゾイル(BPO)」は推奨されています。

ニキビは毛包漏斗部と呼ばれる「毛穴の浅い部分」の角質が異常に増殖して毛穴を詰まらせ、毛包内部に皮脂腺から分泌された皮脂が溜まってくることによって、アクネ菌の増殖を促進させ炎症症状が悪化していく病気です。

「アダパレン」と「過酸化ベンゾイル(BPO)」はニキビ発症に関わるキーポイントを、それぞれが別々の作用機序によって改善します。

【アダパレン】
■レチノイド作用
角化細胞が顆粒層から角層に分化していくのを抑制することによって、毛包漏斗部の角質が厚くならないようにさせます

【過酸化ベンゾイル(BPO)】
■角質剥離作用
角質溶解作用によって、毛包漏斗部の角質の剥離を促します

■抗菌作用
BPOの分解により生じたフリーラジカルがアクネ菌に対して抗菌作用を発揮します

このようにニキビに対して強力に効果を発揮する薬剤ですが、「ディフェリン(アダパレン)」や「ベピオ(過酸化ベンゾイル(BPO))」はそれぞれ単独で外用した場合でも刺激症状が出やすい薬剤ですので、合剤であるエピデュオゲルではさらにその頻度が上がることが予想されます。

従って当面の間は、「ディフェリン(アダパレン)」もしくは「ベピオ(過酸化ベンゾイル(BPO))」を単独で使用してもニキビが改善しない患者様を対象にエピデュオゲルを使用していくことにしたいと考えています。



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