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1.102017
デザレックス錠 院内勉強会
本日は昼休みの時間を利用して科研製薬(株)さんによる「デザレックス錠 5mg(Desalex Tablets 5mg)」院内勉強会を開催しました。
10年以上前より「クラリチン錠 10mg(一般名:ロラタジン)」という抗アレルギー剤があります。ロラタジンは体内に入り代謝されると、「デスロラタジン」という主要活性代謝物に変わり、抗アレルギー作用を発揮します。
つまり、ロラタジンは「体内での代謝」というワンアクションを経る必要があるということですね。
「デザレックス錠 5mg」はデスロラタジンが5mg含まれている薬剤です。デスロラタジンが直接体内に入ることになるため、「クラリチン錠 10mg」よりも効果の面で優れているのではないかと期待しています。
このことを別の面から見てみましょう! 「クラリチン錠 10mg」は症状に合わせて適宜増量することが認められている薬で、私自身も重症の患者様には20mg処方することもあります。しかし「デザレックス錠 5mg」は5mgしか入っていないにもかかわらず、増量が認められていません。つまり「それだけ効くのでは?」とも思えますが、その通りかどうかは今後臨床経験を積んで確認していきたいと思います。
「デザレックス錠」は2000年9月に海外で発売となり、現在では世界120以上の国と地域で承認されている薬剤です。日本では2016年11月に発売となりました。
適応症は「アレルギー性鼻炎」、「蕁麻疹」、および「皮膚疾患(湿疹・皮膚炎・皮膚そう痒症)に伴うそう痒」です。
食事の影響を受けず、また医師から患者様への「自動車運転への注意喚起が指示されていない」という良い面を持った抗アレルギー剤ですので、当院でも活躍してくれる薬だと思います。
新薬の場合、発売から1年間は厚労省より処方制限がかけられます。その間は「最長2週間処方」となりますので、この点に関してはご容赦下さい。
明日以降、当院でも処方していきますので宜しくお願いします。
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