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New Year Seminarで講演してきました!



Syneron Candela(シネロンキャンデラ)さん主催の「New Year Seminar」に招かれたので、本日レーザー治療について講演してきました。

Syneron Candelaさんとは最も付き合いが古く、かつ当院において最も多くレーザー機器を購入しているメーカーでもあります。メンテナンスにも相当力を入れており、販売台数だけを追いかけない真面目な会社です。

Syneron Candela Seminar 2017-1

Syneron Candela Seminar 2017-2

演題は「シミ、ソバカス、ADMにおけるレーザー治療の実際(術前説明〜治療〜術後ケア)」です。この内容で講演するのは、今回で3回目となります。

当院での治療方法について事細かに解説する講演内容となっていますので、参加された方々から「大変勉強になりました」とご評価頂けることが多く、それがやりがいとなっています。

今回も講演後に多数のご質問を頂き、皮膚科医・美容皮膚科医・形成外科医の先生方が「シミ・ソバカスのレーザー治療」に対して大きな関心を持たれていることが伺えました。機会があれば、今後もこのような活動を続けていきたいと思います。

もう一人の演者は「中野医院 院長 中野俊二先生」で、演題が「Vbeam IIを応用するとここまでできる(傷痕治療から肌質改善治療まで)」でした。中野先生は久留米大学医学部皮膚科臨床教授も兼任されているレーザー業界大御所の先生です。

Vbeam IIはロングパルスダイレーザーを照射し血管に熱変性を生じさせ、本来は単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症の改善を目的に使用されるレーザー機器です。

本日の中野先生のご講演は、Vbeam IIの応用編として「照射設定の調節を行うことによって真皮上層の血管周囲への熱拡散による真皮リモデリング(再構築)を促すことができる」というものです。真皮リモデリングの過程において「血管内皮細胞・線維芽細胞・表皮角化細胞のサイトカインネットワーク」が相互に作用し、その結果として傷痕治療や肌のリジュビネーション(若返り)効果を得ることができるともおっしゃっていました。

まず傷痕治療ですが、この治療結果には驚かされました。ある程度深い層まで真皮がダメージを受けると、普通は「瘢痕組織」としての治癒となり、正常な皮膚組織に戻ることは無くなります。イメージしやすい瘢痕組織の例としては、「深い外傷やヤケドが治った痕」、「水ぼうそうが治った痕」などの白くて硬い、そして表面がツルッとした状態です。

瘢痕組織となりそうな傷へVbeam II治療を繰り返すことにより、陥凹がなくなるどころか、最終的に肌理(きめ)のある皮膚にまで回復させることができた症例を多数見せて頂きました。これは常識的な創傷治癒の概念では考えられないことです。中野先生のおっしゃる「真皮のリモデリング」がここまで創傷治癒にプラスに働くとは・・・

残念ながら当院にはVbeam IIがないので、当院で同様の効果を得るためには「ロングパルスYAGレーザー中空照射による集中的な治療」か、「PRP(多血小板血漿)注入療法」が代替治療の候補となりそうです。

肌のリジュビネーション(若返り)のついても豊富な症例提示をされていました。レーザー治療後の肌の張り感の改善は、私自身も実感しているものでした。

「RF・レーザー治療による熱作用」が皮膚に加われば、効果の大小は違いますが、基本的に機械の種類を問わず張り感の改善に繋がると考えていたので、同様のご意見を伺うことができて大変有意義でした。

当院において機器による「張り感・シワ・タルミの改善」であれば、リフトアップレーザーフラクショナルレーザーサーマクールCPT、ペレヴェ(H29.2までキャンペーン中)です。

また前述のように「熱作用が加わる治療」であれば、美白目的であるレーザーフェイシャル、Qスイッチレーザー、レーザートーニングなどでもプラスアルファの効果として「張り感」の改善はありますよ。

今日は大変いい勉強になりました。明日からの診療に活かしていきたいと思います。



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