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10.242017
稗粒腫の治療に炭酸ガスレーザーを用いていますか?
患者様よりお問い合わせを頂きました。
稗粒腫の治療を行っているとのことですが、摘出方法を教えて下さい。
炭酸ガスレーザーでしょうか。
当院からの返信です。
〇〇様
お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。ご質問の「稗粒腫の治療方法」について回答致します。
当院での治療方法は、「滅菌27G注射針による切開→トラコーマピンセットによる圧出」となります。保険診療の範囲内となり、処置名は「稗粒腫摘除」が該当します。
稗粒腫治療において当院では炭酸ガスレーザーを積極的にお勧めしておりません。
理由としましては、以下の通りです。
(1)炭酸ガスレーザーを用いた治療は「自費診療」となります。治療結果が大幅に異なるのであれば自費診療も検討対象となりますが、稗粒腫治療の場合はそうではありません。
(2)当院では「滅菌27G注射針による切開」を皮膚の割線方向に沿うように行います。それにより傷を残すことなく治療可能となります(※1、※2)。炭酸ガスレーザーを用いる方法と比べ、本治療方法は同等以上の綺麗な仕上がりとなります。
※1 巨大病変を治療する際には、わずかに傷が残ることがあります
※2 当院の治療方法では、術後1週間ほど点状のかさぶたとなります。このように「治療費用が安く、仕上がりも良好」という理由から、当院では「滅菌27G注射針による切開→トラコーマピンセットによる圧出」を行なっています。
ご検討頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
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