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静脈湖のレーザー治療はできますか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

静脈湖について伺いたいです。

○○病院を受診しましたら、手術の後遺症として、どこかが痛かったりピリピリする場合が少なくないとのことでした。それは、そちらのレーザーの機械での手術でも同様でしょうか?

うっ血したようになり痛みを感じることが以前より増えてきたように感じており、できたら治療したいです。

教えていただけますか?

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「静脈湖(じょうみゃくこ)の治療」について回答致します。

静脈湖とは口唇〜粘膜側に好発する赤色〜濃い紫色をした隆起性病変です。病気の本質は拡張した静脈で、その内部に血液の塊が詰まっています。

レーザー治療をする場合は、ロングパルスYAGレーザー機器を使用します。ロングパルスYAGレーザーは赤血球(より正確には、その内部の「酸化ヘモグロビン」)に吸収され、熱エネルギーとなります。静脈湖内部で膨大な熱エネルギーが発生することによって、拡張した血管組織が焼灼され治癒に至る、という過程が治療原理です。静脈湖の場合は、通常1〜2回の照射にて治療することができます。

ご心配されている「術後の痛みやピリピリ感」ですが、これは治療時の組織損傷によるものです。手術は切り取って縫うわけですから、それなりの組織損傷を伴うことはご想像いただけるかと思います。

レーザー治療においても前述のように焼灼することになり、ある程度の組織損傷を伴いますので、「術後の痛みやピリピリ感が全くありません」と断言することはできません。しかしながら、影響を受ける範囲が病変部分のみとなるため、手術に比べればその程度は軽いことが予想されます。

ご期待にそえる回答とならず申し訳ありません。

ご検討頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願いします。



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