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老人性イボの治療 傷痕はどの位で消えますか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

老人性イボの治療ですが、現在あるものを治療した場合傷跡がどのくらいで消えるのか。

また治療後にも出来ると思いますが、新しくできる物を抑制する事は可能なのか。

お教えください。

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「老人性イボの治療と予防」について回答いたします。

老人性イボの治療に用いられる方法としては、「液体窒素による冷凍療法」、「炭酸ガスレーザーによる蒸散治療」、および「エルビウムヤグレーザーによる蒸散治療」などがあります。術後、最も短時間で、かつ綺麗に治るのがエルビウムヤグレーザー治療なので、老人性イボに関して当院ではこの治療方法を第一選択としています。

エルビウムヤグレーザー治療後は「びらん(皮膚が薄く削れた状態)」が形成されます。抗生剤含有軟膏を1日2回外用して頂きますと、10日〜14日で皮膚の再生が完了します(ジクジクした面が無くなる状態です)。この時点で「傷跡が無くなった」と表現することができるかと思われます。

ただし、皮膚の再生が完了した後すぐに色調が肌色に戻るわけではありません。どの程度出るかは体質次第ですが、治療部位に赤味、茶色味が強く出た場合は、それらが消えて肌色に戻るまでに2〜3ヶ月ほどかかります。従いまして、色調の回復までも含めるならば3ヶ月ほどと考えていただくのがよろしいかと存じます。

なお、老人性イボは皮膚の加齢変化によって生じるものであるため、予防することは難しいです。ただし、顔面や手などの露出部位における老化原因の割合は「80%が紫外線で、本来の加齢性変化は20%」と言われているため、それらの部位に関しては紫外線予防(日焼け止め、帽子、手袋など)が老人性イボの発生抑制に繋がります。

以上となります。
ご検討ください。

宜しくお願いします。



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