アナウンスBlog
1.252019
PRP注入療法でbFGFを添加していますか?
患者様よりお問い合わせを頂きました。
はじめまして、こんにちは。
夫婦2人(46歳と47歳)で顔のほうれい線やおでこのシワ改善のためのPRP皮膚再生治療を検討しております。そのため治療にあたっての質問・問い合わせをさせていただきます。
・リスク回避のためbFGFを添加しての注入など自己血以外の添加を行なっていないか等々…
・初心受付から治療開始の期間(受付当日から開始できるのか)
・体質的にPRP治療に向かない人の条件があったら教えていただきたい(2人とも持病や治療中の病気はなし)
・仕事の都合上、基本的に土曜日しか伺えないため土曜日のみで治療できるか
・連休前が望ましいと考え、年末年始の休業日
以上よろしくお願い致します。
当院からの返信です。
〇〇様
お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。ご質問の「PRP(Platelet Rich Plasma)注入療法」についてQ&A方式にて回答いたします。
Q1. リスク回避のためbFGFを添加しての注入など自己血以外の添加を行なっていないか等々…
A1. 不可逆的な副作用の原因となるため、当院ではPRPにヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor:bFGF)を添加しておりません。またその他の添加物についても全く使用しておりません。PRP注入療法を含む再生医療につきましては、厚生労働省に申請をし許可を得ること、また申請内容通りに治療を行うことが義務付けられています。当院では一切の添加物を使用せずにPRP注入療法を行うことで許可を得ており、その点を遵守しております(PRP作成キット内に抗凝固剤は入っていますが、この薬剤が含まれていないと凝血してPRPを抽出することができないため必要不可欠な薬剤となっております)。
Q2. 初診受付から治療開始の期間(受付当日から開始できるのか)
A2. 大変申し訳ございませんが、初診日に治療をお受けいただくことができません。当日は診察→予約→採血となります。採血にて患者様の血小板数を把握し、それに応じて濃縮の度合いを決定する必要があるためです。検査会社の翌営業日には採血データが届くため、それ以降の日程でご予約いただければ幸いです。
Q3. 体質的にPRP治療に向かない人の条件があったら教えていただきたい(2人とも持病や治療中の病気はなし)
A3. 以下の点に該当する方は治療をお受けいただくことができません。
・ACD-A(抗凝固剤)にアレルギーのある方
・血小板の量、機能に異常のある方
・重度のアレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症)の方
・血液凝固能に異常がある方
・骨髄機能、肝機能、腎機能に異常のある方
・悪性腫瘍を有する方
・HIV感染症(AIDS)の方
・抗血小板薬を内服中の方
・副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤を長期服用中の方
・創傷治癒の障害に起因する病気をお持ちの方
・糖尿病、膠原病、甲状腺機能異常、ケロイド体質をお持ちの方
・妊娠中(可能性のある方を含む)の方Q4. 仕事の都合上、基本的に土曜日しか伺えないため土曜日のみで治療できるか
A4. 当院では毎週火曜日午前・午後の他、第3土曜日午後も予約制処置日となっております。診察、および治療日とも土曜日で問題ありません。
Q5. 連休前が望ましいと考え、年末年始の休業日
A5. 2018年12月30日(日)〜2019年1月4日(金)まで冬季休業となります。
回答は以上となります。
ご検討ください。どうぞ宜しくお願いします。
アナウンス Blogカテゴリー
アナウンス Blog
- 日本レーザー医学会総会で学会発表してきました2024年11月17日
- アトピー性皮膚炎へのデュピルマブ適否と他の対策について2024年11月3日
- レーザー治療後の炎症後色素沈着は一生治りませんか?2024年10月27日
- 先天性ホクロと異所性蒙古斑の治療を同日に受けられますか?2024年10月13日
- 陰嚢被角血管腫の治療後に血栓ができて問題となりますか?2024年10月6日