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9.202019
静脈湖のレーザー治療 Before-After case②
静脈湖とは「血管系の老人性変化(加齢性変化)」であり、中高年の口唇に出現することの多い疾患です。詳細は下記の解説ページをご覧ください。
当院でのレーザー治療が完了し、WEB掲載にご承諾いただけた患者様(56歳、女性)を紹介いたします。
静脈湖は毛細血管拡張症や赤ら顔に比べ、ターゲットとする血管病変が大型であるため、それに対応できるようロングパルスYAGレーザーのパルス幅(レーザーの照射時間)を調整することが肝心です。
レーザーがしっかり反応すると静脈湖は白色調に変化し、病変は縮小、もしくは平坦化します。
2ヶ月後には完治状態となっていました(通常は1ヶ月後にチェックを行い治療効果を判定しますが、今回は患者様のご都合により2ヶ月後となりました)。
【医療レーザー機器によるの静脈湖治療】
■治療内容:注射による麻酔を行なった後に、医療レーザー機器(ロングパルスYAGレーザー)を病変部に照射し、内部の血管に熱ダメージを与えます。。2〜4週間ほど抗生物質含有軟膏を塗布し、再生を促します。
■施術費用:病変1カ所につき9,000円(税別)。施術費用の他に、別途再診料1,000円(税別)がかかります。
■リスク&副作用:治療部位に軽度のかさぶたを生じる可能性がありますが、経過とともに回復します。
手術(切除&縫縮)や炭酸ガスレーザーによる蒸散療法でも治療は可能なため問題はありませんが、ロングパルスYAGレーザーの「表面的に大きな傷を作らず、中の血管だけを消し去る」という治療プロセスが非常にスマートであり、私自身は大変気に入っています。
静脈湖でお悩みの方は、ぜひ一度ご来院ください。診察の上、ロングパルスYAGレーザー治療について説明させていただきます。
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