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3.292021
女性の頬部にあるうぶ毛はレーザー脱毛可能ですか?
患者様よりお問い合わせを頂きました。
脱毛について質問させていただきたくご連絡させていただきました。
頬の毛が気になっており、HPを見させていただいたのですが、女性の場合、顔の脱毛は口周囲とうなじの料金のみ載っていたのですが、頬の脱毛は可能でしょうか?
よろしくお願いします。
当院からの返信です。
〇〇様
お問い合わせいただきありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。ご質問の「女性の頬部のレーザー脱毛」について回答いたします。
結論から申し上げますと、治療は可能なのですが、注意事項をご理解、ご了承いただいた上での施術となります。以下に注意事項などをご説明いたします。
まず、レーザー脱毛の原理ですが、本治療は「毛に含まれるメラニン色素に反応する波長のレーザー光線を当て、レーザーの光エネルギーを熱エネルギーに変換させ、毛を包んでいる毛包(ここに毛を再生させる幹細胞が存在します)を破壊し、脱毛効果を発揮させる」というメカニズムです。イメージとしてはメラニン色素が毛包を破壊するための「火薬」です。火薬が豊富なほど(=メラニン色素を多く含んだ毛ほど)爆発も強力となり、ターゲットを破壊しやすくなります。
よく誤解されがちな点として、「脇の下や下肢に生える硬毛(太く、硬い毛)に比べ、うぶ毛のレーザー脱毛は簡単なのではないか」というものがあります。実際のところ、硬毛の方が遥かに簡単に脱毛できます。理由は前述の通り、硬毛の方がメラニン色素を豊富に含んでいるからです。
うぶ毛はメラニン色素を含んでいる量が少ないため、爆発が起こりにくく、結果として脱毛効果に直結する毛包の破壊が達成し辛いという事情がございます。このようなマイナス要素をカバーするために、うぶ毛のレーザー脱毛はレーザー光線の照射出力を上げて対応します。
このような前提をご理解いただき、下記注意事項をご了承いただける場合のみ当院では治療をお受けしています。
(1)うぶ毛のレーザー脱毛において必要な「照射出力を上げての照射」は、治療部位におけるヤケドのリスクを上昇させます。理由としましては、正常皮膚の表皮にもある一定数メラニン色素が含まれており、それらに反応する確率が上昇するためです。レーザー脱毛は「施術部位の皮膚が白く、対象が硬毛」であるほど低リスクであり、「施術部位皮膚が茶色く(色黒、日焼け、しみなど)、対象がうぶ毛」であるほど高リスクとなります。
(2)医療レーザー脱毛機器の最大出力(もしくはヤケドを回避するための上限ギリギリの出力)にて治療しても残存するうぶ毛に関しては、現時点では技術的な限界であり、患者様が希望される治療結果が得られない可能性があります。
当院WEBサイトに「女性の場合、顔の脱毛は口周囲とうなじの料金のみ掲載している」のは、これらの部位は硬毛(もしくは硬毛とうぶ毛の中間程度)であり、額や頬部にあるのは非常に細く、メラニン色素の少ないうぶ毛であることが理由となっています。
上記内容をご理解いただき、その上で治療をご希望の場合は、まず一度ご来院ください。カウンセリング後に同意書をいただき、予約をお取りいたします。
回答は以上となります。
ご検討ください。どうぞ宜しくお願いします。
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