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稗粒腫治療の前にケミカルピーリングは必要ですか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

初めまして。稗粒腫の件で教えてください。

額に多数の稗粒腫があります。近所の皮膚科を受診した際、額の皮膚に厚みがあるため圧縮方法ではできないと言われました。ピーリング等をして皮膚を薄くしてからと圧縮方法でしますとのこと。

通常の皮膚だと思うのですが、先生のところはいかがでしょうか?

お忙しいところすみません。どうぞよろしくお願い致します。

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせ頂きありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「稗粒腫治療の前のピーリング要否」について回答いたします。

結論から申し上げますと、稗粒腫の圧出治療の前にケミカルピーリング(CP)を行う必要性は低いと考えます。

正常皮膚の厚みについてですが、平均的には表皮が約0.2mm、真皮が約2mmと考えられます(部位や個人差によって数値は異なります)。ケミカルピーリングによって化学的に皮膚を剥離させる部分は、特別なディープピーリングを除き、表皮の一部分となります。

稗粒腫の本体は真皮内に存在します。当院では稗粒腫治療として「滅菌済み極細注射針による切開+専用ピンセットによる圧出」を行っています。本治療で切開が到達する深さは真皮内であり、おおよそ1mm程度と思われます。

切開深度が皮膚表面から1mmのレベルに楽々到達するわけですから、事前のケミカルピーリングで表皮0.2mmがあっても、無くても、施術への影響はないと考えます。

従いまして、私自身は前述の通り「稗粒腫の圧出治療の前にCPを行う必要性は低い」と考えておりますし、当院におきましては全ての稗粒腫患者様に対し事前CPを併用することなく「切開+圧出」を行っております。

回答は以上となります。
ご検討ください。

なお、今後の来院・受付に関する事務的なご質問は、下記までお電話にてお問い合わせください。
Tel:043-423-3552

どうぞ宜しくお願いします。



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