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5.212024
魚の目治療は1回で終わりますか?
患者様よりお問い合わせを頂きました。
足裏の魚の目除去ですが、1回で終了しますか?
冷却で何度も通院することがなかなか難しく以前挫折したので、通院の数少なく済ませたいです。
当院からの返信です。
〇〇様
お問い合わせ頂きありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。ご質問の「魚の目(鶏眼)治療の回数」について回答いたします。
当院では魚の目の治療を1回で完結させています。
魚の目は「角質の芯」ができてしまい、そこに体重をかけることによって痛みを生じる疾患です。従いまして、その角質の芯を除去することが治療となります。当院では角質の芯を1回で取り除くようにしている為、治療回数は1回となります。
ただし、魚の目は繰り返し発症する可能性のある疾患です。足底や関節同士が当たる指の側面のように、骨が突出している部分に繰り返し荷重がかかることによって魚の目が作られるため、痛みの原因となっている角質の芯を全て取り除いたとしても、数ヶ月〜数年後には再度魚の目ができてしまう可能性はございます。
この再発につきましては、どれだけ良い治療を行なっても、患者様側の要因(足の形、歩き方、日常生活における負荷の掛かり具合など)によるものとなっており、医療者側がコントロールできない部分となります。
その点をご理解いただいた上で、長期的には発症時にその都度治療をお受けいただくのが一般的です。
「冷却で何度も通院・・・」とのことですが、液体窒素による冷凍療法を用いるのは、通常は「尋常性疣贅(ウイルス性イボ)」となります。魚の目に対して冷凍療法を行なっている医療機関もあるようですが、稀であると考えます。
仮に尋常性疣贅であった場合は、複数回の冷凍療法が必要となります。通常は3〜5回と説明させて頂いておりますが、足底など尋常性疣贅自体が分厚くなり治療抵抗性となっているケースにおきましては、かなりの回数を要します。
宜しければ一度ご来院ください。
診察の上、治療について説明させていただきます。回答は以上となります。
ご検討ください。なお、今後の来院・受付に関する事務的なご質問は、下記までお電話にてお問い合わせください。
Tel:043-423-3552どうぞ宜しくお願いします。
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