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老人性白斑は薬や処置などで治療できますか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

82歳男性です。老人性白斑についてです。

若い頃より日常的に日焼け機会の多い生活で、現在も週3日ほどテニスをしています。

腕、脚の日焼けする露出部分に大小数ミリ大の白斑があり、年々目立ってきています。

痛痒は何もありませんが見た目自分でも気になるので軽減、解消の術は無いものかと悩んでおります。施術、服用薬、塗り薬…等ご教示いただければ幸いです。

〇〇区在住で通院可能です。よろしくお願いいたします。

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「老人性白斑の治療」について回答いたします。

老人性とつく「老化に伴う皮膚病変」の4大メジャー、およびその原因は下記となります。
・老人性色素斑(いわゆるシミ):角化細胞の機能異常、および軽度の表皮肥厚
・老人性疣贅(老化に伴うイボ):角化細胞の機能異常、および重度の表皮肥厚
・老人性血管腫(赤い半球状隆起):毛細血管の過剰増殖
・老人性白斑(老化に伴う色素脱失):色素細胞の機能不全

それぞれの疾患に対する主な治療は下記となります。
・老人性色素斑(いわゆるシミ)→Qスイッチレーザー治療
・老人性疣贅(老化に伴うイボ)→炭酸ガスレーザー治療
・老人性血管腫(赤い半球状隆起)→ロングパルスYAGレーザー治療
・老人性白斑(老化に伴う色素脱失)→特になし

老化に伴う皮膚疾患の多くは対応可能なのですが、老人性白斑だけは内服療法、外用療法、および機器を用いた治療において良い方法がないのが現状です(日焼けは皮膚の老化を加速度的に早めるため、サンケアは老人性白斑の予防においては有益です)。

どうしてもということであれば、手術的に取り除くことは可能ですが、老人性白斑が多発している場合、摘出手術は現実的ではありません。

「見た目が自分自身でも気になる」ということですので、「メディカルメイクアップ製品」や「衣類による被覆」が現実的な対応ではないでしょうか。

メディカルメイクアップとして「ダドレス(GRAFA社)」という製品があります。これは「白斑部分に塗ると白さが目立たなくなり、効果が2〜3日持続する」というものになります。ぜひ、検索してみてください。

回答は以上となります。
どうぞ宜しくお願いします。



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