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9.102017
セミナーに参加して窒素プラズマの可能性を実感!
本日はブルーオーシャン(株)による「窒素プラズマ治療セミナー」に参加して来ました。
会場はスキンリファインクリニック銀座本院で、講師が篠原秀勝先生(同銀座本院 院長)、藤林万里子先生(同吉祥寺院 院長)でした。セミナーで紹介されていたのは、講師お二人共が日々の診療で活用されているという「イギリスEnergist社製窒素プラズマ機器 NeoGenシリーズ」でした。
前回のプラズマ治療記事で極々簡単に「プラズマとは?」という解説をしています。NeoGenシリーズの場合は「窒素をプラズマ化して照射する」という医療機器になります。
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■PLASMA BT(プラズマBT)のデモを受けました
藤林先生がプラズマ照射による皮膚への作用について、以下のように解説されていました。
【親水性】
プラズマ照射によってイオン、電子、ラジカルが固体表面を処理し、親水性を獲得させる。プラズマの種類、強度によると思いますが、工業用プラズマ機器を用いるとほぼすべての物質表面を親水処理することが可能だそうです。皮膚に対しては「親水性の向上」と共に「ピーリング効果」も加わるため、皮膚透過性の亢進による「ドラッグデリバリー効果UP」が実現されます。【熱作用・皮膚活性化】
皮膚へのプラズマ照射によりアンチエイジングに欠かせない成長因子であるFGF(線維芽細胞増殖因子:Fibroblast growth factor)、VEGF(血管内皮細胞増殖因子:vascular endothelial growth factor)の産生が高まります。【殺菌性】
シャーレに培養した各種病原菌へのプラズマ連続照射実験のデータを見せていただきました。様々なプラズマの種類がある中で、窒素プラズマの殺菌性の高さが際立っていました。
篠原先生は窒素プラズマの臨床応用、および他の施術メニューとの比較・使い分けなど、より実践的なお話をしていただけました。
特に「炎症性ニキビの沈静化」、「ニキビによる陥凹性瘢痕の改善」、「肝斑の改善」、「アトピー性皮膚炎による炎症後色素沈着の改善」といった効果には目を見張るものがあり、既存の施術方法と比較してもメリットが多々あると実感することができました。
「窒素プラズマ NeoGenシリーズ」には今後も注目していきたいと思います。
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