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1.222018
【マッサージピール】これだけで全てが治るの?
マッサージピールは真皮を活性化することによって、「肌のハリ感」や「シワ・タルミ」を改善する治療方法です。
しかも従来の治療方法と異なり、マッサージピールは「安価、簡便、短時間、No Down Time」であり、このような優れた特徴が患者様にとって大きなメリットであることも解説してきました。
このように聞くと、魔法のような治療に思えますが、本当でしょうか? Q & Aでお答えします。
Q. マッサージピールだけでシワやタルミが全て治りますか?
A. もちろん、そのようなことはありません。
マッサージピールはシワやタルミといった分野において、あくまでも「アンチエイジングのベースとなる治療方法」です。深いシワや強いタルミがこれだけで治るわけではありません(ちなみに私自身は美容皮膚科分野においては、シワ・タルミ治療が最も難しいと考えています)。
シワ・タルミ治療は作用機序によって大きく2つに分類(直接的治療と間接的治療)することができます。
直接的治療とは「施術により、目標とする形に整えることが完了する」ものを指します。たるんだ皮膚を切除しリフトアップさせる「手術」、溝になった部分に注入してシワを改善させる「ヒアルロン酸注入」、糸を挿入してたるみを改善させる「スレッド術」などが該当します。
これらは施術終了時に形が変わっているわけですから、患者様にとってもBefore-Afterが分かりやすい治療です。
それに対して、間接的治療とは以下のようなステップで効果が現れる治療を指します。
「真皮に刺激」→「真皮内の線維芽細胞が反応(活性化)」→「シワ・タルミに影響する」
当院で採用している間接的治療は、マッサージピールを含め以下のようなものがあります。
■化学薬品による刺激:マッサージピール
■ビタミンによる刺激:超音波イオン導入
■レーザーによる刺激:リフトアップレーザー
■高周波による刺激:サーマクールCPT、ペレヴェ
■成長因子による刺激:PRP(多血小板血漿)注入療法
■気体による刺激:炭酸ガスメソセラピー
■損傷による刺激:フラクショナルレーザー
つまり間接的治療とは「施術終了時に形が変わっているわけではない治療」ということになります。あくまでも治療自体は「真皮に刺激を与える」ことであり、その結果が現れるのにもタイムラグ(数週〜数ヶ月)がありますし、どの程度改善するかは施術終了時点では分かりません。
「どの程度改善するのですか?」というご質問に対しての回答はこうなります。
A. 「シワやタルミの重症度」と「ご自身の真皮の再生力」によって改善度は変わってきます
<例>
★「重症度:高い(=シワ・タルミがひどい)」+「再生力:弱い」→→→「改善度:低い」
☆「重症度:低い(=シワ・タルミが軽い)」+「再生力:強い」→→→「改善度:高い」
「同じ治療を受けても改善度に個人差が大きく出る」という点が、シワ・タルミに対する間接的治療において最も患者様に理解して頂きにくいところでもあります。
最後にまとめます。
「マッサージピールとはどのような位置付けの治療ですか?」というご質問に対する回答は、「シワ・タルミ治療においてベースとなる治療方法」となります。このページの最初でも説明しましたね。
マッサージピールはベースとなる治療方法ですから、全ての患者様にオススメです。
マッサージピールのみでご満足いただけるなら、定期的にご継続ください。より深い悩みをお持ちの場合は、マッサージピールを受けながらより強力な治療との組み合わせがベターです。
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