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2.272022
新型レーザー脱毛機「Vectus」を導入しました!
当院の医療レーザー脱毛を初期から支えてくれたLightSheerを、この度入れ替えることとしました。10年以上頑張って働いてくれたので、もう感謝しかありません。大きなトラブルもなく、大変優秀な機械でした。
本当にどうもありがとう!!
新たに導入したのは、米国CYNOSURE社製「Vectus(ベクタス)」です(導入時期は2021年11月)。これまで使用していたLightSheerと同じダイオードレーザー(800nm)です。ダイオードレーザー機器を選んだのは、当院にはVectusとは別にGentle LASE(アレキサンドライト755nm)とGentleMax Pro(アレキサンドライト755nm、およびYAG1064nm)を所有しているためです。
これにより従来通り、医療レーザー脱毛で使用される全3波長(755nm、800nm、1064nm)は揃っている状態となっています。
様々なレーザー脱毛機器がある中で、Vectusを選択した理由は以下の通りです。
(1)強力な冷却機能によりジェル不要
(2)レーザー照射面の面積が最大級
(3)レーザーの照射出力が均一
「強力な冷却機能によりジェル不要」が実現できたのは、非常に強力なクーラントフロー機能(上記右写真の赤枠部分)により、安定した冷却効果を発揮することが可能となったためです。コンタクトクーリング機能を有する医療機器は多数ありますが、一般的には皮膚に接触させたり、レーザー照射を行うことにより、コンタクトクーリング部分の温度が上昇してしまうため、冷却を補助する目的でジェルを皮膚に乗せて治療を行います。
つまり、コンタクトクーリング機能を有する医療機器においてジェルを使用することは、医療者にとってはいわば常識であり、「強力な冷却機能によりジェルは必要ありません」と営業マンに言われた時もすぐには信じられませんでした。
しかし、大学医局の後輩Drが長年Vectusを使用していたので尋ねたところ、「本当にジェルは必要なく施術できますよ。ずっとそのように施術していますがトラブルはありません」ということだったため、納得できました。
当院導入以来、多数の患者様を施術させていただきましたが、ジェルを乗せることなく安全に治療を行えています(かなりの高出力で照射する必要があった1例のみ、念の為ジェルを併用しました)。
「レーザー照射面の面積が最大級」は上の写真の通り、アタッチメントが巨大だからです。従来のLightSheerは9mmx9mm=81㎠の正方形アタッチメントでした。それに対し、Vectusは以下となります。
・スモールアタッチメント(左) 12mmx12mm=144㎠
・ラージアタッチメント(右) 23mmx38mm=874㎠
スモールでも約1.8倍、ラージに至っては10倍以上の照射面積なので、LightSheerとは比較にならないほどの進歩です。
「レーザーの照射出力が均一」はメーカー資料の内容となるのですが、医療レーザー脱毛における他機種と比べ、Vectusではスモール・ラージ共に均一なエネルギー伝達を実現しています。通常のレーザー機器では照射面の中心部分の出力が高く、周辺になるにつれて低くなるのですが、Vectusでは驚くほど均一にレーザー照射できるため、確実性の高い治療が可能となっています。
新規導入のVectusも加え、全3波長(755nm、800nm、1064nm)を適切に使用しながら、効果的な医療レーザー脱毛を行ってまいります。引き続きどうぞ宜しくお願いします。
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