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6.182023
子供の赤アザ(サーモンパッチ)のレーザー治療は可能ですか?
患者様よりお問い合わせを頂きました。
子供の赤痣(サーモンパッチ)のレーザー治療は可能ですか?
当院からの返信です。
〇〇様
お問い合わせ頂きありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。ご質問の「小児の赤アザ(サーモンパッチ)へのレーザー治療の適否」について回答いたします。
結論から先に申し上げますと、サーモンパッチ(正中部母斑)の医療レーザー治療は保険診療として行っています。使用している機器は「V beam II(シネロンキャンデラ社製)」です。
しかしながら、サーモンパッチへのレーザー治療に関しましては、いくつか注意事項がございますので、以下に解説いたします。
【治療開始時期について】
サーモンパッチは自然消退が期待できる疾患ですので、1歳までは経過観察を行います。徐々にピンク色の色調が薄くなっていかない場合は、1歳以降にレーザー治療を検討します。【治療可能な年齢について】
小児期(15歳まで)でレーザー治療の際に全身麻酔などの鎮静が必要な年齢を、当院では「3歳〜10歳」と考えています。3歳未満は力が弱いため、スタッフが抑えることで治療可能です。10歳以降は治療に協力的になっていただけるため、こちらも治療可能となります。ご質問内に年齢が明記されていなかったための説明となりますが、「3歳〜10歳」の場合は大学病院などをご紹介する形となります。【病変の範囲について】
サーモンパッチの存在する部位が眉間〜額であれば全く問題はございません。上まぶたに及ぶ場合は注意が必要となります。上まぶたを対象とした治療においては、まずアイプロテクターという眼球保護器具をまぶたの下に入れる必要があります。また眉毛、睫毛と言った重要なパーツもあり、繊細な施術が必要となるため、ケースによっては全身麻酔下での施術が必須と判断する場合があります。治療のご希望がございましたら、ぜひ一度ご来院ください。
診察の上で具体的にお話しさせていただきます。初診としてご来院される場合は、下記ページもご参照ください。
■初めて受診される方へ回答は以上となります。
ご検討ください。なお、今後の来院・受付に関する事務的なご質問は、下記までお電話にてお問い合わせください。
Tel:043-423-3552どうぞ宜しくお願いします。
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