アナウンスBlog
11.292022
汗管腫のレーザー治療が多い日でした
火曜日は予約制処置日です。一般診療は行わず、午前・午後ともにずっと処置(手術、レーザー治療など)を行っています。
本日の午後だけで汗管腫のレーザー治療が3件ありました。半日で3件は過去最高です(半日で2件はよくあるのですが)。汗管腫の治療を行っている医療機関が少ないため、当院には比較的広範囲のエリアから本疾患のレーザー治療目的に来院される患者様が多くいらっしゃいます。
汗管腫のレーザー治療は医療機関によって治療方針が異なります。小型・大型含めて全ての病変を深く削る(=炭酸ガスレーザーで蒸散する)医療機関もありますが、そのように削ると最終的に凹む可能性があるため、当院では「ハイブリッド治療」を行っています。
当院のハイブリッド治療とは「深い蒸散(真皮全層を削る)と浅い蒸散(真皮中層までを削る)を織り交ぜて治療していく方法」を指します。2mmまでの小型病変は丸ごと深い蒸散を行います。それ以上のサイズの病変は直径1mmのレーザー光線で深い蒸散を数カ所行い、その間の部分を浅い蒸散で埋めていきます。
このような緻密な治療を行うためには、超高性能な医療レーザー機器が不可欠です。当院ではシネロン・キャンデラ社の「CO2RE(スキャナ付き炭酸ガスレーザー)」を使用しています。CO2REは0.5mm単位でレーザー光線の直径を設定することが可能です。汗管腫のレーザー治療では直径1mmのレーザー光線が最適です。一般的な炭酸ガスレーザー(スキャナ未搭載)では、直径を選択し、それに合わせて正確に照射し続けることはできません。CO2RE無くして、当院のハイブリッド治療は成り立ちません。
汗管腫でお悩みの方は是非一度ご来院ください。診察の上、治療方法についてより詳細に説明いたします。
アナウンス Blogカテゴリー
アナウンス Blog
- 日本レーザー医学会総会で学会発表してきました2024年11月17日
- アトピー性皮膚炎へのデュピルマブ適否と他の対策について2024年11月3日
- レーザー治療後の炎症後色素沈着は一生治りませんか?2024年10月27日
- 先天性ホクロと異所性蒙古斑の治療を同日に受けられますか?2024年10月13日
- 陰嚢被角血管腫の治療後に血栓ができて問題となりますか?2024年10月6日