アナウンスBlog

実は皮膚科でも薬剤不足が深刻です・・・



表題の通り、皮膚科診療に関して必要となる薬剤においても、深刻なほど不足しています。

「鎮咳薬/鎮咳・去痰薬が不足している」という報道を見たことがあるという方は多いと思いますが、現状ではほとんどのジャンルにおいて入手困難な薬剤が出てきています。

当院は院内処方なので、毎日薬剤の発注業務があるのですが、それに対して薬剤問屋から「メーカー欠品により納品不可」、「メーカー限定出荷(出荷調整)のため納期未定」、「(問屋における)在庫欠品のため納期遅延」といった連絡FAXがどんどん送られてきます。

スムースに納品されない品目としては、ステロイド外用剤、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、抗生剤(内服剤、外用剤とも)、ビタミン剤など。最近になっては保湿剤まで入手できない薬剤が出てきました。

製薬メーカーの不祥事による工場の稼働停止・出荷制限、感染症流行による薬剤の需要増、後発品薬価引下げなどによる製造メーカーの撤退をはじめ、それ以外の様々な要因が絡んでの薬剤不足です。すぐに状況が改善するとはとても思えません。

当院でも日々薬剤を確保すべく薬剤問屋を6社に分散し、院内在庫の安定化を図っています。しかしながら、それでも欠品してしまう品目が発生しています。可能な場合は代替薬への変更を行い対処させていただきますが、変更がきかない(=その薬効を有する薬剤がその1種類しかない)場合は、止むを得ず「申し訳ありませんが、今回は処方できません」とお断りさせて頂いております。

患者様にご迷惑がかからないよう薬剤確保に努めてまいりますが、現在の厳しい状況につきましてもご理解いただけましたら幸いです。

どうぞ宜しくお願いします。



関連記事


ページ上部へ戻る